学生インタビューでは、皆さんが日々を過ごす中で感じる楽しさ、持つこだわりや今までの経験から得た視点等を学生さんにフォーカスして発信します。
新潟県内の学生皆さんが対象のインタビュー!☺
今回のテーマは「新2年生がコロナ禍の一年間をどのように過ごしたか」についてです。
すべての人にとって大変な1年だった2020年。そんな中、大学に入学し、例年通りの大学生活を送ることのできなかった新2年生。
新1年生としての過ごし方や時間の使い方など、きっとコロナ禍の状況でなくとも役に立つインタビューです。ぜひ読んでみてください!
今回は、新潟県立大学新2年の二宮侑紀( にのみや ゆき) さんにインタビューをしました!
二宮さんは、みんなが学生生活を快適に楽しく送れるように大学生協の学生委員会の運営に携わっています。
新潟県立大学の大学生協学生委員会(通称:ちゅーりっぷ)は、県大生がより生協店舗を利用しやすくするために、食堂や書籍購買の運営に携わったり、新入生が大学に早く馴染めるように交流会などのイベントを開催したりしています。
そんな二宮さんは、新入生としてこの1年間をどのように過ごしたのでしょうか。二宮さんが新入生として過ごした1年間を前期~後期の順に見ていきましょう!
前期 オンライン授業期間の過ごし方
ではまず、大学と学部・学年を教えてください!
新潟県立大学、国際経済学部新2年の二宮侑紀です!
よろしくお願いします!
では早速ですが、コロナ渦で、前期すべての授業がオンライン授業となってしまいましたが、どのように過ごそうと思っていましたか?
どのように過ごそうと思っていたか・・・。うーん・・・。
とにかく大学生活に慣れることに必死でした。
そうですよね・・・。
目標みたいなものはありましたか? だらけないようにしようとか…
そうですね。だらけることが自分自身でわかっていたので、徒に授業の復習とかをしていました(笑)
アルバイトもしていなかったし暇だったので、英検を受けないけど、英検のテキストを買って勉強したり。
すごい…えらいですね…。
侑紀さんは大学生協の学生委員会に所属していると思うのですが、それはいつから入ったのですか?
5月から入りました。それも結局、時間があったから。なにかしたいなと思って。でも、サークルに入るよりかは人のためになることをしたいと思って。(就職活動の際に)エントリーシートにもかけるじゃないですか。だから5月に委員長さんにメールを送って入りました。
なるほど。就職するときのことも考えていたんですね。
オンライン授業開始!
では、前期のオンライン授業が5月から始まりましたが、オンライン授業開始直後はどのような心境でしたか?
期待はしていました。やっと始まるぜみたいな(笑)
でも、楽しみだったけど、全然不安のほうが大きかったです。オンライン授業を受けたことが無かったから不安だったし・・・。友達がいたら不安じゃ無かったと思うけど。
あ~。相談できる人がいなかったですからね・・・。
そうそう。なにも知らなかったし、相談できる人もいなかったから、不安な気持ちでした。
なるほど。それはきっとほとんどの人がそうだったはずですよね。
では、大変だったことを教えてください。パソコンの操作とかは大丈夫でしたか?
私はまさにそこが大変でした(笑)
私もです(笑)
パソコンなんて使ったことないじゃないですか。大学生になった途端いきなりパソコンを使わなければいけなくなってしまって・・・。
侑紀さんは生協でパソコンを買いましたか?
生協じゃないです。だから、サポートブックみたいな物もなかったんですよね。
新潟県立大学では、大学生協が毎年新入生に向けておすすめのパソコンを紹介しています。それらの中からパソコンを購入すると、生協がパソコンのセットアップなどをサポートしてくれたり、パソコンを使用する際のよくあるトラブルへの対処法等が書かれているサポートブックが提供されます。
それは大変でしたね。
パソコンを使う授業は、WordやExcelの機能について学ぶ、情報リテラシーという講義がありましたね。その授業は、毎週先生が課題を出し、それを自分で取り組むという方式で進められましたね。
そうそう。でも、先生が授業時間に、わからなかったり、質問がある人向けにZoomを開いてくれていました。だから、課題でわからなくなったときはよく聞きに行っていました。
あと・・・。友達作りがやっぱり大変でした。授業中に作れないじゃないですか。SNSの交換とか出来ないし。オンライン授業だと特に・・・。
そうですね。直接会っていれば、授業後とかに交換できますよね。友達になりたいと思ったら、自分でその子のSNS探さなきゃだし、それをしなかったら、その授業限りで関係が終わってしまう。
じゃあ、後期が始まる前までに友達は出来なかったということですかか?
いや、いました。けど、後期が始まって、初めて顔合わせをしたときに、同じ授業を取っていた子と仲良くなったから、後期が始まる前では無かったかな。
なるほど。同じ学部の人とは仲良くなれましたか?
いや、私が仲良くなった人ってだいたい違う学部の人でした。それは、英語の授業内で仲良くなったから。同じ英語の授業を取ってて、かつ(同じ)経済学部っていう人はいなかったかもしれない。
そうなんですね。
県大では、1年生の時に受ける英語の授業は、学部関係なく、入学前に受ける英語のテストの結果によってクラス分けされますからね。
だから、侑紀さんが振り分けられたクラスでは、同じ経済学部の人がたまたま少なかったんですね。
特に1年生のうちは、同じ学部の人とたいてい同じ授業を取るので、後期になってよく顔を合わせる人ってやっぱり同じ学部の人ですよね。二宮さんの大学と学部では、後期になると講義で同じ学部の人と会う機会が増えるので、それまでに同じ学部の友達が少なかったのはとても不安だったと思います。
オンライン授業から得たこととは・・・?
では、逆に二宮さんが感じた、オンライン授業を行ってプラスになったこと、良かったことは何ですか。
今後社会においてインターネットが主流になっていく中で、パソコンをよく触るようになったことは良かったかなと思います。課題以外にも使わざるを得なくなったから、パソコンに慣れることが出来たっていうのはよかったことかもしれないです。
頼る人もいなかったですしね。
そう!
あと、一人でやりぬく力はすごくついたと思う。人に聞くことが出来ないから、これでいいやっていう決断力と、こうだろうなっていう推測力みたいな、やりぬく力がすごくついたと思います。
あと、コミュニケーション能力が高まったと思います。オンラインで初対面の人と話したから・・・。
それはそうですね。
私もできるだけ友達を作ろうと必死に話を広げようとしていたなあ。
後期 一部対面授業スタート!
ではでは、後期の話ですね。県立大はオンラインから対面授業になりましたが、それが決まったときはどう思いましたか?
やっと来たって思った(笑)
不安じゃなかったですか?
不安では無かったかな。不安よりも、やる気みたいなもののほうが強かった。前期のころから普通の学生生活を送りたいって本気で思っていたから、友達と会って、一緒に課題して、みたいな。それが出来るようになるっていうことが嬉しかったです。だから、不安よりも期待のほうが大きかったんだと思う。
なるほど。
では、オンライン授業だった前期と比べて、どんな変化がありましたか?
まず、友達と協力出来るようになったこと。友達がいることでわからないことを聞いたりできるようになりましたね。あと、なんだろ・・・。
課題の量とかはどうでしたか?
課題の量は、前期よりも増えたと思うな。
あと、課題関係で言うと、今までは自分の意見しかわからなかったけど、友達とかいろんな人と接するようになったから、いろんな意見とか視点を知れたことは自分の中でとても大きかったです。
一人だったらわからなかったこと、気づけなかったことを誰かが教えてくれたんですね。絶対一人では出来ないことですよね。
他はどうですか?
また、時間の使い方が変わりましたね。
アルバイトっていつからやってましたか?
アルバイトは後期から始めました。
前期と比べて、より時間が減ったのですね。
そうですね。自分に費やす時間が減ったというか、外に出ていろんな経験をすることが増えました。
どうして後期からバイトを始めたのですか?
前期から始めようと思っていたけど、大学生活に慣れることに必死で。前期も5月から始まって、授業数が通常と比べると少なかったから、だから、いつの間にか前期が終わってた(笑)
夏休みは免許を取ろうと決めていて、それが忙しくて、結局免許を取れたのが後期始まってすぐだったから、それが終わってからバイトを始めたっていう感じかな。
なるほどね。色々落ちついてから始めたんですね。
では、後期が始まって楽しかったことを教えてください。
それはもちろん、友達と大学生活を送れていることが楽しかった! 講義室に入って、こんなに同級生いるんだ!みたいな (笑)
詳しく教えてください!
大学って、少人数で話すとか対面で話す機会が多いはずなのに、その機会がオンラインだと無かったじゃないですか。
それが出来るようになるっていうことが嬉しかったし、普通に会えるようになったことが素直に嬉しかったんですよ。対面になって、人と会えるようになったことが嬉しかったし、会って、一緒に何かをすることが楽しかったです。
じゃあ、逆に前期と比べて大変だったことは何ですか?
テストのやり方とか。前期とテストの方式が全然違ったじゃないですか。
そうですね。前期では、家でテストを受けたりしましたからね。
まあ本来は、後期の形式が通常の形式なんですけどね。初めて受けた授業がオンラインでしたからね。
あと教室とかはどうでしたか?場所とか・・・。
あ!わかんない!行ってなかったからわかんなかった!書類提出する場所とかわからなかった。めっちゃ正面玄関にあるマップ見てたもん!
たしかに。初めて後期の授業受けに行ったとき、1年生がみんなマップ見ていたのをすごく覚えています。
あと課題かな。前期よりも自由に使える時間が減ったから。バイト始めたし、学校に通う時間ができたし。だから、食堂に行けば課題やってた (笑) なんか大変だったことしか出てこない (笑)
あとは友達作りかな。同じ学部の友達が全然いないんですよ。さっきも言ったけど。というか、経済学部の子と仲良くなる機会がない。
そうですね・・・。これから仲良くなるしかないですよね・・・。どうすれば経済学部の子と仲良くなれるんですかね・・・。
今後取り組みたいこと&後輩へのアドバイス
では、次の質問ですが、今後大学生のうちにしたいことはなんですか?
まず絶対資格は取る。インターンに参加したい。あと出来れば留学にも行きたい。あとは就職にまつわることにいろいろ参加したいです。
資格は何の資格ですか?
ファイナンシャルプランナーと簿記。まぁTOEICとか…
なるほど。私も取りたい。
留学とかはどうなんですかね、行けるんですかね?
どうなんだろうね・・・。私の友達にも行きたいって言っている人がいるんですよ。
行くならどこに行きたいんですか?
オーストラリアかカナダかアメリカ。行ってみたい…。
早くコロナが終息して行けると良いですよね。
では、最後に今年の新1年生に向けて、昨年の1年間を踏まえたアドバイスをお願いします。
そうだな・・・。パソコンの使い方とかをわかっておくべきだと思う。
あと、学校のホームページをしっかり確認しとくとか。自分でしっかり情報収集するべきだと思います。
最後に、やっぱり、友達作り。学生委員会が企画してるものに参加していれば間違いないと思います。大人とか先輩がついてくれているから安心だと思いますよ。
なるほど。今後、またオンライン授業になるかどうかはわかりませんが、自分のできることをすることが大切ですね。
今日はインタビューを受けていただきありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
※記載の大学名・学部学年は取材時のものです。
編集後記
この1年間、普通の大学生活を送れず、不安な気持ちを抱えていた新2年生のリアルな声を聴くことが出来ました。
二宮さんはそんなつらい中でも、自分なりの計画を立て、たくさんあった時間をどのように使うのか考えていました。また、自分の様々な力を高めることが出来たようです。
コロナウイルスが終息することを願うばかりですが、今後、終息してもしなくても、大学1年生としてどのように1年間を過ごしたらよいのか、多くの新入生にとって参考になるお話だったと思います。