目の前のことを大切にして|Jeli Cafe 古内義明さん

いつも記事を読んでくださりありがとうございます😊
今回は社会人インタビューとなります✨

今回取材させて頂いたのは、小針浜の近くにあるJeli Cafeを経営されている古内ご夫妻。

こちらのカフェ、料理の美味しさももちろんですが、素敵な空間も大きな魅力となっています!
実は、インテリアデザイナーのオーナー美容師の奥様が経営されているんです。

前半は奥様の古内実和子さんにお話をお聞きしました!
後半はインテリアデザイナーをしながらカフェを経営されている古内義明さんのインタビュー記事です!

2階に美容室chain crew’s hair 、1階にJeli Cafeがあります。

インテリアデザイナーになったきっかけ

初めに自己紹介をお願いします!

古内義明です。
『Jeli Cafe』を経営しながら、インテリアデザイナーとしても働いています。

古内さんはどのような経緯でインテリアデザイナーになられたのですか?

高校を中退してぶらぶらしていたら、見かねた父にとりあえずなんでもいいから仕事をしろと言われて、工事現場で内装の仕事を始めたのがきっかけです。仕事をするうちに自分で工夫したい点が増え、約10年働いて25歳の時に独立しました。

15歳の時に働き始めて、25歳で独立するまで10年間ずっと会社で勤められていたんですね。仕事が嫌で辞めたいなと思われたときはなかったのでしょうか?

全然思わなかったですね。

そうだったんですね。丁度仕事内容が合っていたのでしょうか?

ん~、心が動かされたからかもしれないです。先輩たちの仕事を見て「すっげ~!」と思ったのが俺の中で衝撃的な出来事でした。内装業は職人の世界だから、ものすごく厳しかったのですが、それ以上に成果物が凄かったです。

Jeli Cafeの店内の様子です。

また、最初の月給は3万でそこから半年以上働いて6万になった感じでした。お金じゃなくて、仕事をやりたい一心でしていました。でも最初の1年間は片付けとかごみ拾いとかばかりでしたね。

私がその状況になったら1年間続けられるか分かりません、、。

俺も今の時代でそうなったら絶対辞めるもん(笑)
昔だから情報も無い時代だし、そこにしか生きる道がなかったんです。高校も学歴も無いから。学歴が無いと道が数本しかなくて選べない。だから子供にも言っています、高校に行きたくない気持ちも分かるけど、道が無くなるよって。

なるほど、、そうだったんですね。

でも当時はそこまで深く考えていなかったですね。それまで遊んでばかり、自分の思い通りにやっていたけれど、自分の思い通りに行かないのが仕事で、それは凄い勉強になりました。このぐらいで怒られるのかって。
でも、そんな中でも認めてもらえた時が嬉しかったですね。

実和子さんも、認めてもらうことの喜びについて話されていました!

人はみんな認めてもらいたいと思うんじゃないかな~。自分のために行ったことでも、それが認められると嬉しいですよね?

そうですね!

俺もこの建物はただ、こうなったらかっこいいかなとか自分の満足を追い求めて作っていたけど、それを後から「凄い」って言われるとやっぱり嬉しくて。みんなが「なんだそれ」って反応だったら自信を無くしていたかもしれないですね。

音楽から生み出されたカフェ

このJeli Cafeはどのようなイメージで作られたんですか?

俺は音楽を聴いてそのイメージで作るタイプなんです。「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画があってそこで流れてくる音楽を聴いてイメージして作りました。

そうなんですね!唯一無二と言いますか、同じものは作れないですよね?

作れないです。

Jeli Cafeの店内の様子です。

絶対にできない、ということはない。

この建物の中で特にこだわった場所はありますか?

全部こだわったのですが、特に1面1面の雰囲気にこだわりました。作るとき、1日ずーっと何もない同じ方面を見て、アイディアが出てくるまで待っているんです。ここに壁がほしいとか、ここに照明が欲しいとかさ。

アイディアが浮かぶのは、今までの経験の賜物ですか?

どうだろう、出てこない時もいっぱいあります。でも、頭の中にイメージが見えると実際に絵にかくようにしています。普通建築家は絵を基には作らないんだけど、俺のチームは毎回絵を基に作って、それが楽しいんです。設計図を作らないと違法になるから大まかには作るけど、その後はその場その場で作っていきます。

建築物を作るというよりかは、芸術とかアートみたいな感じですか?

そんな感覚かもしれないですね。行き当たりばったりだから、途中で「ここ階段足りないよ」とかいろんな問題が出てくるから、じゃあここはこうしよう、みたいなその場でどんどん変えていったりします。

ほ~~、なんか人生みたいですね!

そんなもんだよね。行き詰まったらこうしよう、みたいな。道はあるんさ。絶対できないことは絶対に無いから。

Jeli Cafeの店内の様子です。

人生は、運!?

最後に、新潟にいる学生に向けてメッセージをお願いします!

俺がアドバイスすることは何もないです。逆に、若い子たちに刺激を貰っている方だから。
若い子たちのInstagramの写真の撮り方とかすごく上手で、いいセンス持っている人がたくさんいるなと。

ただそこから抜け出すのが難しい時代かもしれないですね。みんなレベルが上がっているから。

たしかに、皆が表現できるようになっていますもんね。

飛びぬけてこないと。でも最初はなんでも真似するところから始まるんですよね。そこから飛びぬけるのは、だね

運ですか?

俺もうこの人生なんか運だと思っています。今こうなっているのも、こうしようとしてやってきたわけではないから。ちょっとずつ、ちょっとずつやってきて、気づいたらこうなっていました。

なるほど。しかし、目の前のことをしっかりと取り組まれてきたから運が付いてきた、みたいな感じではないでしょうか。

ん~、なんとも分かりませんね。すごい子でも運が無くて脱落していく子もたくさんいます。だから人生なんて運だと思う。
でも、諦めずにやり続けることが一番大切。とりあえず続けていれば何か成長があるかもしれないけれど、辞めてしまうと絶対にそこで止まっちゃう。伸びなくなる。

あと思うのは、人生いい時期も悪い時期もある。そしてその波も人によって違うから、緩やかな波の人もいれば、上下が激しい波の人もいる。
俺の場合は自分の波がどんなふうか分かっているから、今いいなと思ってもその後、下に下がる時期が来るのはわかっている。だからもし下に行ったときは、じたばたしないってことですね。

なるほど、このような考え方をしたことが無かったのでとても興味深かったです。
この度はインタビューを受けてくださりありがとうございました!

編集後記

今回のインタビューで、「自分の思い通りにいかないのが仕事」という言葉が印象に残りました。私は来年から社会人になるのですが、最初から”仕事は思い通りにいかないものだ”という心構えがあるだけで、だいぶ心が救われそうだなと思いました。
その前提を持ち、勉強するという姿勢で取り組むことで、どんどん自分で工夫できる範囲が広がるのかもしれないと思いました。社会人になる前にお聞きできて良かったです!ありがとうございました。

インタビュー記事に込める思い

生き生きと働いている新潟の社会人を取材することで、新潟県の学生に新潟県の可能性に気づいてもらいたい!
そんな思いが社会人インタビューに込められています📌

学生視点での新潟に留まらず、社会人視点からの新潟も知る
そして、今まで気づかなかった新潟を発見していきましょう💡

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