学生インタビューでは、皆さんが日々を過ごす中で感じる楽しさ、持つこだわりや今までの経験から得た視点等を学生さんにフォーカスして発信します。新潟県内の学生皆さんが対象のインタビュー!☺
今回のテーマ「先輩たちはどのように大学生活を過ごしているか」を、今までの大学生活で印象に残ったことをキーワードにして掘り下げました!
インタビューを受けてくださった方は、
新潟県立大学国際地域学部・新4年の三尾花澄(みお かすみ)さんです!
今までの大学生活の中で、“地域”と関わる外部の活動にたくさん参加し、たくさんの方と関わって、学びをひとつひとつ吸収してきた三尾さん。
知らない地で出会った方が三尾さんの考え方をポジティブな方向へ変えました。
自分の変化はいつ起こるかわからない!いろんな人がいるから関わりたい!外に出て人に会いたい!と思うことができる記事😆🌸
人と接することが苦手だった
三尾さんのFacebookを拝見していて、三尾さんは本当にいろんなことをされているなぁと改めて感じました。
今まで3年間大学生活を送ってきた中で印象的な出来事や頑張った出来事はなんですか?
印象的な出来事は、私が2年生の2月(3年生になる前の春休み)に参加したふるさとワーキングホリデー(以下、ワーホリ)です。
都市に暮らす若い人たちが、
https://furusato-work.jp/about/
一定の期間、地域に滞在し、働いて収入を得ながら、
地域の人たちとの交流の場や学びの場などを通して、
通常の旅行では味わえない、地域を丸ごと体感してもらい、
地域とのかかわりを深めてもらおうというものです。
岐阜県(恵那市)の岩室町という場所にあるシェアカフェ「HYAKKEI」に受け入れてもらいました。
昔、洋品店をやっていた場所をリノベーションして作られたカフェです。
シェアカフェは、自分がお店を出したいと思っても場所がないっていう人や
こういうのやりたいっていう人に場所貸しますよっていう場所です。
土日は、受け入れ先の方もシェアカフェでカフェをやっていたのでその手伝いをしていました。
平日は、まちづくりとか地域活動とかにフリーで活動している受け入れ先の方についていく形で、一緒に活動していました。
なるほど!
どうしてふるさとワーキングホリデーが印象に残っているんですか?
どうして印象に残っているかというと、人と接することに苦手意識を持っていた自分の考え方に変化をもたらしてくれたからです。
そこから大学生活が結構楽になったし、自分自身の心の持ちようも楽になったから印象に残っているんだと思います。
そうなんですね!
人と接することの苦手意識はいつからあったんですか?
中学生の頃からずっと「人と喋る事とか人と接するっていうことがあまり得意じゃないな~」と感じていました。
だけど人と話すのは好きだったし、人は単純に好きだったから、
“苦手だけど接したい”っていうよくわからない正反対の気持ちが(ずっと)ありました。
その気持ちをそのままずっと高校生・大学生になっても持っていて、やっぱり友達付き合いもうまくいかなくて。
その経験がワーホリに参加したきっかけなのですか?
そうですね。
ワーホリに参加したきっかけも、私はあまり大学が好きじゃなかったことや大学の人間関係がうまくいかないことがありました。
だから、学外のコミュニティーを求めて、自分の大学以外の人ともっと関わりたいと思って参加していました。
参加したことで、自分のことを「1人の人」として認めてくれる人に出会えたのがすごく大きかったです。
「1人の人」として接してくれた方は、どのように今まで出会った人と違っていたんですか?
ちゃんと話を聞いてくれました。
それまでは大人の人って“学生と大人”という感じで話すところや、学生に対して“アドバイス”みたいな感じで話を聞くところがやっぱりあるなぁと思っていて、、。
でもワーホリの場で出会った方は、「わかるよ。」「私もそうだったんだよね。」とか、
「みおちゃんって結構こういう感じで話すよね、私も人に気を遣って話すからすごく気持ちわかる」と共感をしてくれました。
「大人と学生」ではなくて「人と人」の会話だったんですね。
初めは35歳の人に相談したんだけど、10歳以上年齢が違う人なのにちゃんと相談に乗ってくれて。
そのときにすごく私のことを客観的にちゃんと見てくれているなぁていうことがすごく伝わってきました。
全力で“みおかすみ”っていう人間に向き合ってくれているなぁとすごく感じたからそういうところが違うなぁと思ったかな。
受け入れ先の方がくれたことば
話を聞いてもらった後の気持ちはどのような感じでしたか?
いやもう嬉しいと思いました。
嬉しいと思ったし、楽になった。
私はワーホリでカフェの接客を始めとする業務をしていて、すごくお客さんと喋りたいけどカフェのお客さんと話そうとすると、難しくて。
私は相手のことをちゃんと理解してからじゃないと自分の言いたいことが言えなくて、相手に合わせてしまうところがあります。
カフェのお客さんってその時だけだから、そんなに仲良くなるわけじゃない。だから、私にとっては、気を遣うっていう作業を毎日10回繰り返さないといけなかったです。
それだけでどんどん私が精神的に気持ち悪くなってきちゃって人と人と喋ってるだけで頭がガンガンしてきちゃって。
大変でしたね、、。
どのように対処したのですか?
受け入れ先の方に相談しました。
「中学生の頃から人と喋るときに苦手意識を持っているからなのかなぁ」って思って。
そのときに「私もそうだよ」と言ってくれて、「人に合わせるだけじゃなくて、もうちょっとみおちゃんを出していいんじゃない」っていうことも言ってくれました。
私は「皆頑張って人と合わせて、自分のように会話してるんだ」と思ってたから、
「自分が人と接することに苦手意識があるから弱音を吐く」ことになんとなく引け目を感じている部分がありました。
でも、「みんな私のように会話しているわけではないんだ」と思えたし、自分がどうやって人と接しているかということもわかったから、「へ~」っていう驚きもありました。
私のことにこんなに寄り添ってくれる人がいるんだったら、「人に合わせるんじゃなくていいよ」と言ってくれる部分をもっと大切にしてもいいんだなぁとすごく思いました。
考え方が変わったんですね。
受け入れ先のシェアカフェにもう1人お世話になった方がいます。
その方に「人と話すことが全てじゃないから、みおちゃん自身の良さがあるからそこを出したらいいんじゃない」というような言葉をもらって自分の変化につながりました。
「人と話すことが全てじゃない」って確かにそうですよね!
前までは「人とコミュニケーションをとることや人とうまく会話をすることが良い」って思っていて、あまり人と関われないっていうのがよくないことだと思っていたから、
大学で挫折してその代わりに学外の活動に行っていた時に「人と関わることが全てじゃなくない?」と言ってくれたのは結構大きかったです。
私も共感する部分があるので、みおさんの話を聞いて胸が熱くなりました。
目の前の人を信じてみよう!
ワーホリで出会った方と話して、考え方に変化はありましたか?
まず、人付き合いでいうといろいろ考えずに人と接しようと思い始めました。
私は自分が発した発言に対して、相手は初めマイナスに受け取るだろうとすごく思ってしまいます。
だから、相手がどれだけいい表情をしてても信じることができずに
「この人絶対今嫌な気持ちになっただろうな」って思ってしまうところがありました。
“マイナスな方向に持っていったほうが、後で信じられない言葉とか飛んできたときに自分のダメージが少ない”という考え方がありました。
だから、今まで相手の考えていることをマイナスに捉えてたけど、「結局わからないぞ」ってなって。
「相手の考えてることなんて相手にしかわからないか」や「もうちょっと目の前の人を信じて自分の思ったこととかを素直に言ってみよう」とも思いました。
反応をよく見るだけじゃなくて、相手の人が自分のために言ってくれたことをもっと信じてみようというふうに考えるようになりました。
今も心がけていますか?
うん。
前はすごい気を遣ってたの!
相手にも合わせてたし相手の表情めちゃくちゃ観てたけど、最近はないかな。
何も繕わずに素の自分を出していこうと思っています。
良かったです😊
私が将来したいことも見えてきた
ワーホリの話に戻るのですが、業務の中で経験になったなぁと思う事はありましたか?
受け入れ先の方に同行したとき、その地域で会社をやっている人やこれから自分の商品をクラウドファンディングして売り出したいという人のお話を聞く機会を通じて、「地域の人ってすごいなぁ」って思いました。
どの人も「こういう課題があってそれを解決するために自分でできることをしたい」という思いをすごく持っていて、「へーすごいなぁ」って思いました。
私は話についていくのも精一杯だったけど、「こんなに自分の地域のために動ける人っているんだなぁ」「思いを持って行動できる人ってこんなにいるんだ」と思ってすごく感動してました。
私は「この人のことをすごく好きだから何かしてあげたいなぁ」っていう思いはその時にすごく沸きました。
その時は「自分は無力だけど将来はこういう自分の好きな地域の人のために何かしてあげたい」という思いが芽生えて、ずっと就活をしていてもその気持ちが心のどこかでありました。
今の進路を決めたところもそれが影響しています。すごく自分のやりたいことのきっかけになったなと思います。
ワーホリでいろんな方と出会うことができたのですね!
※記載の大学名・学部学年は取材時点のものです。
記事の後編では、三尾さんがこれからしようとしていることについて伺いました!
皆さん“ZINE(ジン)”ってご存じでしょうか?
三尾さんはこれから東京の大学に通っている友達と“ZINE”を作成する予定のようです!👀
彼女が制作して伝えたいものは?制作しようと思ったきっかけや友達からどのような刺激をうけているのかも伺いました!
後編もお楽しみに!