学生インタビューでは、皆さんが日々を過ごす中で感じる楽しさ、持つこだわりや今までの経験から得た視点等を学生さんにフォーカスして発信します。新潟県内の学生皆さんが対象のインタビュー!☺
今回は、「すべての命が愛に満ちること」に貢献したいと語る、新潟県立大学3年生 石田りささんにインタビューしました!
石田さんは、動物愛護の活動やヴィーガン (vegan)などの考えをもとに、命の価値や愛の大切さを発信したいと考えています。
ヴィーガンって何?というところから、彼女のあつ~いパッションまで盛りだくさんなインタビューとなりました!
命の価値はみんな同じなのに・・・
石田さんはクラウドドリーミングで「北欧留学で幸せな生き方やヴィーガンについて学び、“すべての命が愛に満ちること”に貢献する」という夢を共有してくださいました。この夢について詳しく教えてください。
1番大きなゴールは「すべての命が愛に満ちること」ですが、そのためにいろいろなステップがあって、そのひとつとして来年(2021年)、北欧に留学しようと思っています。
この夢を抱いたきっかけはどのようなものだったのですか?
「すべての命が愛に満ちたらな」ということは、たぶん幼い頃から思っていたことだったと思いますが、その思いが確かにある、と自覚して言葉に出すようになったのは本当に最近のことです。特に「犬猫の殺処分」について知ったことがきっかけです。
私は動物が大好きでネットやSNSで可愛い動物たちの画像や動画をよく見るのですが、ずっと見ていると可愛い動物たちばかりではなく、保護犬や殺処分に関する記事や投稿も目にするようになりました。
Instagramの投稿にはハッシュタグで「#命の期限」と書かれているものもあって、とてもショックでした。それから自分でも動物愛護について調べていく中で、「犬猫の殺処分を訴えるのに、どうして牛や豚や鳥などの動物たちは殺して食べるのか」という疑問を抱くようになり、ヴィーガンという考えにたどり着きました。
なるほど。動物がキーポイントだったんですね。
きっかけはそうですね。
ヴィーガンとは?
ところで、ヴィーガンがどのようなものかご存じですか?
言葉の限りですが…完全菜食主義者ですよね…?
そうですね。食事だけではなく、身の周りの動物由来のものを避ける人たちもいます。実は、にいがた学園祭に夢を共有したときと今では少し考えが変わっていて…当時はまだヴィーガンを知って間もない頃で、ヴィーガンにはメリットしかない!と思っていました。
でも、今はヴィーガンという考え方をみんなに知ってほしいと思っているけど、100%みんながヴィーガンになれば良いという考えではなくなりました。
ヴィーガンの定義とは「可能な限り食べ物・衣服・その他の目的のために動物の搾取を取り入れないようにする生き方」となっています。
https://news.mynavi.jp/article/20201130-1524481/
ヴィーガンが100%良いものではないかも、と考えるようになったのはなぜでしょう?
栄養について深く理解しているわけではないのですが、やっぱり動物性のたんぱく質をとらないと健康面でデメリットがあるかもしれないということを知ったからです。
あと、動物を殺して食べるという行為を否定する気持ちからヴィーガンの考え方に辿り着いたわけですが、自然界では動物が動物を殺して食べることは当たり前のことで、生きるために命をいただくことは自然なことだとも考えました。
結局のところ、動物たちが殺されてかわいそう、動物たちが悲しんでいると思うことも人間の勝手な解釈でしかなくて、それさえ私たちのエゴである可能性があるんですよね。
ただ、ヴィーガンという考えがあることを知ってもらいたいという想いはずっとあります。
確かに。Instagramでヴィーガンについての投稿を見たことがありますが、ヴィーガンといっても人によって様々な考え方があるのだなと感じました。
そうなんです。魚は感情がないから食べても良いと考える人もいれば、植物にも感情があると考える人もいます。でも、どれが正しいのか分からないし、むしろ私たちが決めつけてはいけないような気がして…
その通りですね。
マクロビオティックとは?
では、夢を叶えるために取り組んでいることはありますか?
ヴィーガンとは少し違うのですが、「マクロビオティック」の考えに基づいた食事を提供するカフェが万代にあって、そこでアルバイトを始めました。あとは、北欧留学に向けた勉強に力を入れています。
マクロビオティック…?初めて聞きました!どのようなものでしょうか?
少し説明するのが難しいのですが…マクロビオティックには、その土地のものを食べましょうという考えや食材をまるごといただきましょうという考えがあります。
なるほど。素敵な考えですね!
マクロビオティック=「玄米菜食」のように思われがちですが、生き方(ライフスタイル)そのものを指します。自然の流れや秩序に沿って生きることで、健全で平和的に過ごすことができるというのがマクロビオティックの教えです。その思想に基づいた食べ方がマクロビオティックの食事法となります。
https://vegewel.com/ja/style/macrobiotic/
北欧留学ですべてが繋がるかもしれない
もうひとつは、北欧留学に向けた勉強とのことですが、留学先を北欧に決めたのはなぜですか?
実は留学に行くことは急に決めたんです。11月末くらいに。(笑)
(※インタビュー時は12月末)
友達と出かけたときに、その友達から北欧に留学しようと思っていると言われて、詳しく話を聞いているうちに、自分のやりたいことが北欧に行くことで叶えられるのではないかと思い始めました。
そのあと調べてみたら、留学費用がとてもお手頃だったのも魅力的でした。ずっと留学に行きたいなと思いつつ諦めていたのですが、やりたいことができて金銭的にもやり繰りできるということで留学を決めました。
あとは、留学をするとなると休学することになるのですが、休学にはお金がかからないし、それでいて自分のやりたいことに没頭できるならこれ以上のことはないと思い、そこに迷いはありませんでしたね。
眩しいほどの決断力ですね。ところで、北欧に行くことで叶えられることとは何でしょうか。
北欧は環境にとても優しいことで知られています。ヴィーガンには色々な考え方があると話したのですが、そのうちのひとつに地球環境の保護というものがあります。私は動物愛護の考えからヴィーガンを知ったわけですが、ヴィーガンについて調べていくうちに環境についても興味を持つようになりました。だから、ヴィーガン含め、環境についても広く学びたいですね。
それから、私は高校までの学校生活を窮屈に感じていたことが多くて、規則が多いというか…それで以前、あるTV番組で幸福度が高い国として北欧の国々が紹介されているの見たことがあったんです。
福祉が充実していて、国民が幸せそうで、その姿にとても憧れを抱きました。北欧に留学することで、そのような暮らしを少しは体験できるのではないかという期待もあります。
あとは、今までの話とは全く違うことになるのですが、オーロラを見たいという気持ちもあります!(笑)
オーロラを見ることだって立派な夢ですよね!それに、北欧に留学することでこんなにやりたいことが叶えられるかもしれないなんてわくわくしますね。
そうなんです。やりたいことがすべて繋がったと思いました。もう北欧に行くしかない!という気持ちです。
では、その夢を叶えるためにまだ足りてないなと思うことや、こんな仲間がいたら嬉しいな思うようなことはありますか?
う~ん、いっぱいあるなあ(笑)まずは語学力です。今まで北欧と言ってきましたが、実際に私が留学する国はデンマークの予定です。授業が英語で行われる学校を選ぶので、もう少し英語の勉強を頑張らなくてはいけないですね…
(※デンマークはデンマーク語が公用語)
あとは、休学期間中にヴィーガンの料理を考えてみたいので、栄養に関する知識を得たいです。ヴィーガンに限らず、「みんなが食べられる料理」を考えたいですね。例えばアレルギー対応食とか。でも、まだまだ分からないことだらけなので、このようなことに詳しい人や専門的な知識を有する人、興味があって一緒に学び合える人と出会えたら嬉しいです。
それから、自分が知ったことや学んだことをただ自分のものにしているだけでは何の意味もないと思うので、それを発信したいなと思っています。
そこで考えているのは視覚的なものを使った発信です。写真や映像のインパクトってとても大きいと思うし、よりリアルなものを伝えられると思うんです。でも、私には写真や映像を制作する技術がないので…一緒に作ってくれる人がいたらとてもありがたいですね!
分かりました!「発信」という点ではI’ll(アイル)の方でもこのインタビューを通して微力ながらお手伝いさせていただけるように頑張ります!
すべての命が愛に満ちること
ここまで動物愛護やヴィーガンのこと、北欧留学についてなど沢山のことを語っていただきましたが、石田さんの1番の大きな夢は「すべての命が愛に満ちること」の実現でした。この夢について詳しく聞かせてください。
みんなが愛に満ちた世界になってほしいという願いはずっとありますが、正直なところ、私が生きる100年足らずの人生の間に、世界中の人が幸せで愛に満ちるようになるとは思っていません。私ができることなんて本当にごくわずかでしかないということを最近ようやく自覚しました。(笑)
私は私が出会う人の範囲でしか影響を与えることができないんですよね。でも、だからこそ私が出会うすべての人が私といる間だけでも幸せだなと思ってもらえるような生き方をしたいと思います。
解決しなければいけない問題は遠いところばかりで起きているわけではないんです。むしろすごく身近にあったりする。すぐそばにいる友達にだって悩んでいる子がいるかもしれないし、私も家族とちゃんとコミュニケーションを取れていないときがある。
まずは、自分の手の届く範囲の人たちが愛に満ちるようにしたいです。大きい夢ばかりみるのではなくて、日々の自分の言動から見直したいと思います。
う~ん、深いですね。とても大切なことだと思います。広い視野を持つだけでなく、灯台下暗し、身近なところにこそ目を向けるべきということですね。
私は辛かった時期がかなり長くあったんです。当時は自分に余裕がなくて悲観的で、周りに優しくできなかったのですが、次第に、もし辛い人がいたら私が話を聞いてあげようと思うようになりました。自分みたいな人がいなくなれば良いと思って。
私のような悩みを抱えている人や、辛いと感じている人のことを、私が一番理解しているからこそ辛かった時期に自分が欲しかった存在に私がなりたいと思います。
なるほど。石田さんの言葉から強い想いを感じるので、誰かロールモデルにしている人がいるのかと思っていましたが、過去の経験が今の石田さんの原動力になっているのですね。
思いは言葉で伝えて
では、最後にこの記事を読んでくれている方にメッセージをお願いします。
私はいつでも愛情が足りていない人を一人一人抱きしめて回りたいと思っているくらいなんですが、それはできないので(笑)、とにかくみなさん一人一人が自分のことを大切にしてあげて、そして周りの人にも愛情を注いであげて欲しいです。そうすれば、私の分まで、私が愛情を与えらない人にまでちゃんと愛が伝わると思います。「ありがとう」と「ごめんなさい」と「大好き」は必ず伝えましょう。いつか後悔しないように。
確かに一人一人を抱きしめて回るのはなかなか難しいと思いますが、でもそう思っている石田さんの熱い想いはみなさんにも十分に届いていると思います。インタビューは以上になります。素敵なお話をありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
※記載の大学名・学部学年は取材時のものです。
編集後記
ゆっくりと丁寧に言葉を紡ぎ、夢への想いを語ってくれた石田さん。その優し気な雰囲気とは裏腹にとても力強く熱い気持ちがひしひしと伝わってきて、インタビュー中に何度もぎゅっと気が引き締まる思いをしました。
現在されているカフェでのアルバイトも「ヴィーガンの食事に詳しくなるためにどうしてもここで働きたい!」という思いから、直接店員さんにアルバイトの採用を交渉したそう。大きな夢を抱きながらも、現実的な視点で未来を見据え「今」を選択できる石田さんは着実に夢への一歩を踏み出せていると思います。きっとその姿に元気を貰っている人も多いはず!
私も周りの人への感謝の心とセルフラブの気持ちを忘れずにいようと改めて思いました。みんなで一緒に愛の輪を広げていきたいですね!