学生全員が留学に行くべき?!誰もが海を超えて世界に挑戦できる時代へ|慶應義塾大学環境情報学部・株式会社RyuLog 坂井壮眞さん

こんにちは、そーです!

今回は慶應義塾大学環境情報学部1年の坂井壮眞さんにインタビューしました。坂井さんは新潟県三条市出身でご自身で起業された株式会社Kotonaの経営、株式会社RyuLogのコミュニティマネージャー、衆議院議員事務所でインターンなどマルチに活動されています。

お聞きしたい内容がたくさんある中で今回は「坂井さんの大学生活」、「株式会社RyuLog」についてフォーカスしてインタビューしました!慶應義塾大学の内部事情や人材紹介ビジネス、留学など盛りだくさんな内容になっているのでぜひご覧ください。

坂井 壮眞(さかい そうま)
2001年生まれ。新潟県三条市出身。小学校3年生から野球一筋で2浪の末、慶應義塾大学に進学。現在は中高生向けオンラインコーチングサービス株式会社Kotonaの代表を務めつつ、株式会社RyuLogのコミュニティマネージャーなどマルチに活躍されている。

上京することに決めた理由

よろしくお願いします!坂井さんのバックグラウンド、まず東京に出るきっかけについてお伺いしたいです。

詳しい話をするには自分の高校までの生活を振り返らないといけませんね。家族が体育会系のスパルタ家庭だったので、小学校3年生までは主にスキーを頑張っていましたが、父が厳しく、スキーをすることが嫌になってしまって、祖父が好きだった野球を小3の頃から始めました。

そこからはずっと野球少年で、高校生の頃は本気で甲子園を目指していました。最終的には新潟県大会準優勝で、北信越大会に出場できるレベルでした。一方で勉強は全くしていなくて学年で下から2番目でした笑

ただ「高い目標に向けて挑戦する」ことが好きだったので、部活を引退してからは東大を目指して受験勉強を始めました。成績自体は2年間勉強して東大に合格できるレベルには達していたのですが、油断してしまって最終的にはSFC(慶應義塾大学 環境情報学部)に進学することになりました。

※SFC:湘南藤沢キャンパスのこと。環境情報学部、総合政策学部、看護医療学部のことを指すことが多い。

SFC以外に受けなかったのですか?東大志望であれば、慶應の他の学部や早稲田に入学することも難しくないような気がするのですが・・・

SFCに進学することはほぼ考えていませんでしたが、自由な校風や学生が自分の興味のあることに専念している環境が良いなと思っていたので、2浪目では唯一の併願校でした。過去に甲子園に行けなかったこと、東大に落ちてしまったことは自分の中では大きな失敗として捉えていますが、今では後悔していません。

入学してからはエンジニアを目指して、プログラミング言語の勉強を頑張ろうと思っていたのですが、クラスメイトが海外のコンテストで優勝していたり、アプリ開発が余裕でできるような人が何人もいる環境だったりしたので、「0からこいつらに追いつかないといけないのか・・・」と思いエンジニアを目指すことを断念しました。

確かにSFCに通っている人は勉強以外にも何かしら強みを持っている人が多いイメージですね。辛いですね、、

実際にその通りで、「あの子は〇〇に強い子だよね」と誰にも負けない強みを持っていることで学部内で個人がアイデンティティを確立している節があります。振り返ってみると野球しかしてこなかった自分には新たに誰にも負けない強みのようなものを確立する必要がありました。そこから起業に向けて動き出すことになりました。

学生起業へ

元々誰かの夢のサポートをしたい、幸せになる手伝いをしたいという思いが自分の中で大きなトピックだったので、「教育」という切り口で人の夢を叶える手伝いをしたいと思い株式会社Kotonaを起業しました。

どのようなことをされているんですか?

中高生に向けてオンラインでキャリアについて考えてもらうサービスです。その人のやりたいこと・目標に合わせてこうしたらいいよとサポートする形で、主にオンラインで授業を行っています。他には総合的な学習の時間を使ってキャリアに関する出張授業を行っています。

一人一人に寄り添っていくという坂井さんのトピックに合っていて良いサービスですね!一人一人目標は違うはずで、それを実現するためには画一的なやり方は難しいですよね。

スタートアップの急激に企業規模が大きくなっていくに憧れていたため、1期目は精力的に活動していたのですが、事業内容や諸々の理由から事業規模の拡大に限界が見えてきました。

そういうこともありスタートアップの成長に関わりたい、他のスタートアップに入って深く学びたいと思い、大学の三田会の紹介で株式会社RyuLogの代表である平良さんと出会ってからRyuLogにコミュニティマネージャーとして加入することになりました。

RyuLogとは?

RyuLogとはどのような企業なのですか?

我々のビジョンは「留学の価値を証明する」です。我々の会社は”学生全員が留学に行って欲しい”と本気で思っていて、留学を通じていろいろな世界の実情や他の地域のいいところを吸収し日本に還元して欲しいと思っています。弊社の代表が留学を通じて人生が変わったという体験から留学が人生の価値になるはずで、留学の価値を証明するためにも学生の留学を支援するサービスを提供していきます。

事業内容としては、4つほどあって、1つは海外に留学している日本人が就活するのを支援するサービスです。留学に行っている学生は、語学力が豊富で一般的に”優秀層”であるのに拘らず、留学の準備や留学に行くことで就活に出遅れているケースが多くなっています。そのため留学中の学生に向けて企業紹介やオンラインでカジュアル面談から留学中に就活、インターンを行うことを支援します。

もう一つはtoB(企業)向けになるのですが、留学に行く・行った学生を主にスタートアップ・メガベンチャー・ベンチャーキャピタルに人材紹介するビジネスです。留学に行く学生はバイタリティが強いので、成長志向の強い企業にマッチングできるように学生を紹介する形になります。

次の軸は学生向けで、留学に行く学生に奨学金のような形でお金を給付する「Scholarship partners」というサービスです。7月中旬までに事前登録を開始する予定で、弊社が一番力を入れている事業ですね。学生は奨学金を貰うことで留学の一つの障壁である金銭面を解決し、企業側は奨学金として学生の留学を支援する対価として、留学に行った学生とのコネクションを獲得することができます。

少し複雑になってしまうのですが、既存の人材採用ビジネスでは主に企業側が学生のESや内定獲得につきエージェントに一定額支払うタイプ、求人サイトに広告出稿料を払うことでESを集めるタイプで成立しています。これではエージェント側の一人勝ち状態になっていて学生や企業側にとってはあまり恩恵が得られない、還元されないという問題が発生しています。

弊社のスカラーシップ事業では企業側が大手の求人媒体に支払うお金をRyuLogの方に支払うことで、学生は留学に行くことができるようになり、企業側は留学に行くような優秀でバイタリティ溢れる学生を採用できるという仕組みです。

最後がコミュニティ事業で、我々のサービス拡大に向けて日本国内の学生団体、さらには海外大内の日本人コミュニティにお声かけさせて頂いているのですが、主にサービス周知のご協力をお願いする代わりにRyuLog社がスポンサーとして入らせて頂くという形です。弊社の方で学生団体をまとめ、繋げるコミュニティを提供することで日本一の学生団体コミュニティを形成しようと考えています。
学生団体だけでなく、RyuLogのスカラーシップを利用する学生の留学経験者コミュニティも計画しています。

奨学金と何が違うの?

スカラーシップ事業についてですが、企業やJASCOが提供している奨学金制度と何が異なるのですか?

JASCOの奨学金制度だと、公的な留学でないと認められないので気軽に留学をするというのが難しくなってしまいます。企業から出るお金であれば企業がOKと言えば奨学金として給付・貸与することが可能です。

また企業にとっては学生の将来を後押しするという点でESG的投資の一環としてアピールすることが可能です。

※ESG:Environment, Social, Governanceの3つの言葉からなる言葉。環境変動や人権問題がある中でこれらを配慮した企業成長をしていないと投資家から企業価値が失われるリスクがあるとみなされる。

従来の企業や法人が優秀な学生向けに提供している奨学金はESGの一つとして役割を果たしていますが、「留学」を仲介にすることでより直接的に学生に還元されることが期待できます。

む、難しいですね。既存の人材採用の枠組みだとやはりエージェント側が有利になってしまうので、企業・学生側に還元されやすくなる。ということですね!

コミュニティマネージャーとは

RyuLogではコミュニティマネージャーをされているということですが、どのようなことをされているんですか?

コミュニティマネージャーとしては、主にヒアリングが仕事になります。学生団体の課題、特に金銭的な問題や人数的な問題などを聞いて我々側が支援できないかを探る事が仕事です。多くの学生団体さまにお声がけしているのでたくさんミーティングが入っていて仕事に追われています(涙)

先ほどお伝えしたように学生団体をまとめるコミュニティを作るために学生団体の代表様とミーティングする機会が多いのですが、熱い思いを持っている団体はたくさんあるなと感じている一方でその一つ一つが孤立している印象があるんですよね。地域特化型の団体であったとしても、地元にこだわりすぎるのではなくて他の地域に広げていろいろなことを吸収したほうが発展できるような気がしています。

また、細かいところは違いますが、似たような活動目標を掲げているところも多いように感じているので、それらを仲介しサポートすることで各団体がより大きなことを実現できるようになるのではと思いますね。

確かに。参考になります。坂井さんが計画されている学生団体をまとめるコミュニティを通じて学生団体の活動がより良いものにブラッシュアップされることが期待できますね!

新潟への思い

全国の学生団体にお声かけしているとのことですが、新潟の学生団体である我々にお声かけいただいたのはなぜですか?

東京に出るまでは新潟がそこまで好きではなかったのですが、東京に出てから人の温かみや自然との共存、日本酒・食文化といった中学生、高校生だったときには魅力として感じられなかった部分が今では大きな魅力として映るようになりました。

もちろん第一に新潟が自分の故郷であるからですかね。新潟駅が最近新しくなったこともありますが、新潟をより良くしようと動いている大人、組織が増えているように感じていて、今新潟は転換点を迎えているのではないかと思っています。今”アツい”新潟で弊社も新潟の人が外の世界へと飛び出すお手伝いが出来ればと考えています。

今後の展望

最後にRyuLogさまの今後の目標はありますか?

留学に向けた奨学金給付サービス「Scholarship partners」の事前登録をひとまず1000人に設定しているのですが、1000人と言わず1万人を目指したいです!あと事業の一つであるコミュニティ事業で学生団体をまとめる日本一のコミュニティを作ってみせます!

※6/30〜7月中旬に事前登録開始予定!留学に行きたいと考えている学生はこちらから↓

既存の広告掲載を通じてES獲得を狙う新卒採用のビジネスモデルに取って代わるサービスを「留学」という観点から切り込むことで新たな求人媒体としての認知を拡大するだけでなく、留学の価値・可能性を学生に伝えられればいいと考えています!

RyuLogさまの熱いビジョンと坂井さんご自身について深掘りする事ができて面白かったです!ありがとうございました!

編集後記

読んでいただきありがとうございました!

今回の記事の内容と逸れてしまうので省略させて頂いた部分が多いのですが、坂井さん自身マルチに活動されていることもあり、様々な話題が上がったのでまた機会があればインタビューさせて頂きたいと思います。

留学を考えている大学生にとって株式会社RyuLogのスカラーシップ制度は必見のサービスになると思います!↓事前登録はこちらから↓

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