秘めたる可能性こそが魅力|フリーランスカメラマン 永島実樹さん【後編】

いつも記事を読んでくださりありがとうございます😊
今回は社会人インタビューとなります✨

学生視点での新潟に留まらず、社会人視点からの新潟も知る
そして、今まで気づかなかった新潟を発見していきましょう💡

今回は、フリーランスカメラマン 永島実樹(ながしま みき)さん にお話を伺いました!

新潟県三条市にあるカフェ・レストランを運営しているTREEで働く傍ら、「出張カメラマン」として新潟県を拠点に全国で活動されています。

フォロワー数2.3万人に及ぶ永島さんのInstagramは、「#笑顔で伝える幸せな瞬間」というコンセプト通り、綺麗な景色と一緒にその場の温度感が伝わるようなあたたかな雰囲気に包まれています。

やわらかな桜色とみなさんの笑顔で心あたたまる春の日の一枚

前編では、永島さんがフリーランスカメラマンになるまでの経緯や、「出張カメラマン」として全国で活動しながらも新潟を拠点としている理由についてお聞きしました。


後編では、永島さんが働いている上で感じる新潟の魅力や、新潟に対する課題感・可能性についてお伝えします!

新潟には何もない?

今、仕事をしている上で感じる新潟の魅力はありますか?

たくさんの可能性を秘めているところだと思います。

新潟って全国の人からしたら、何もないで終わっちゃう土地なんですよね。

私はSNSとか、少し前に流行ったclubhouseとかでカメラマン繋がりのいろんな方とお話しする機会があって、そこでみんなに「新潟って何があるの?」って必ず聞かれるんですよ。
例えば東京とか大阪だったら聞かれることないじゃないですか。

でも、彼らが「新潟って何があるんだろう?」って聞くってことは、新潟の魅力がまだまだ発信できていない状況だと思うんですよ。
つまり、私たちが気付いている当たり前のことって、他の人からしたら気付けてないことで、それを発信できるってめちゃくちゃ可能性がある

新潟のことをまだまだ分かってもらえてないからこそ、こんなに良いところがある!と広めていくことで、「あ!新潟って素敵なところなんだ!」と知ってもらえるかもしれないなと思っています。

新潟って何もないというより、それがまだ魅力として発信されてない、だからこそ可能性がある。
そして、その可能性こそが魅力、ということですね!

そうなんですよね~!本当に!

当たり前は当たり前じゃない

あ!でも、新潟の魅力に気付いたのはネガティブなことからだけではないんです。

つまり、「新潟って何があるの?」と聞かれたことではなくて、「え!新潟の景色って素敵ですね!」とか、「こういう景色があるっていいですね」と言ってもらえたことから、私も新潟ってめちゃくちゃ魅力的なんだと気付かされたんです。

26年間も新潟に住んでいると、当たり前のことが多いじゃないですか。当たり前に田んぼがあって、当たり前に海に入れて、山をちょっと登れば当たり前に綺麗な景色が見えて、みたいな。
当たり前だと思っていたことが新潟だからこその良いところなんだというのを人に言われて気付いて。

こんなことがあって、新潟の魅力を人に気付かせてもらったから、今度は自分でその魅力を伝えたいと思ったことが今の私にとって大きなポイントになったかなと思います。

馴染んでしまって気付けなかったことって確かにありますよね。
大学だと、県外生に「新潟ってこうだよね~」と言われて初めて「あ、それって新潟だけだったんだ」とか「それって新潟の良いところなんだ」と思うことって沢山あるなと思います。

ね~ほんとうに!新潟って良いところ!(笑)

大雪だってきっと新潟の魅力になってるはず。だってこんなに楽しい写真が撮れるんだから!

アイデアが足りない!

では反対に、新潟県に感じている課題感などはありますか?

新潟県にはアイデアが足りていないなと思っていて。

アイデアですか?

はい。アイデアが足りていないというのは、発信力の乏しさというか…パッと目を引くものがないというか…もっと一般の人たちを巻き込んで何かしても良いと思うんですよね。

もっとみんなで一緒になって新潟県の良いところや改善点を解決していくというか。なんかこう、もうちょっとできるんじゃない!?と思って(笑)まあ、そんな簡単な話じゃないと思うんですけどね(笑)

もっと一丸となって発信していこうよ!協力するから!と思うことはありますね。ずっと同じことの繰り返しだなと思って。新しい何かをどんどんやっていきたいですよね。
伝統は大切だけど、時代に合わせて何か新しいことを入れていかないと発展していかないぞ~と思って。

新しいことを始めたら、それこそ新潟の若者や学生たちも新潟の魅力に気付くきっかけになるかもしれませんよね。

そうそう。本当にそう思います!

今こそ若者の力を

では、今後そんな魅力いっぱいの新潟でどんなことをしていきたいですか?

そうですね。私自身もそうですが、「新潟って良いところなんだぜ。何にもないんじゃないんだぜ」っていうところをみんなが発信していってくれて、新潟が好きってみんなが思ってくれるような県になったら嬉しいなって思っているんですよね。

素敵です!

でも、やっぱりまだ新潟には足りない部分もあって、これは私たち若者がやっていかないとどうにもならないことだなと思うんです。
それこそTREEの先輩が思い切って古民家でカフェを始めたように、「古民家ってただ古いだけじゃないんだぜ」みたいな(笑) 

古きものの中にある良さを今とくっつけていったら、もっと可能性を広げられるなというのをTREEで働いていて思うので、「昔からあるような場所を切り取ってみたらこんなに素敵だったんだよ」とか、「新潟県でこんなに頑張っている人がいるから一緒に写真を撮って来たよ」みたいな、まだまだ大きな夢ですが、そんな風に自分の写真を使っていけたらいいなと思っています。

新潟が昔から持つ魅力に若者の力で新しい発想を加えよう、ということですね。

新潟の魅力を一緒に探して

では最後に新潟の学生にメッセージをお願いします!

私もそうだったんですけど、やっぱり高校を卒業すると都会に憧れちゃうみたいなところがあると思うんです。
でも、新潟には沢山の魅力があって、新潟だからこそできることが沢山あって、新潟だからこそ学べることも沢山あると思うので、ぜひ新潟の魅力を私たちと一緒に探してほしいなと思います。
そして、新潟を大好きになってほしいなと思います。

素敵な写真と共に永島さんの思いは新潟の学生に届くと思います!
インタビューは以上になります。ありがとうございました!

ありがとうございました!


Photo Glaad

編集後記 ~ポートレートのコツ!笑顔の引き出し方~

「新潟っていいよね~」と笑い合いながら、楽しく終えたインタビュー💫

しかし、ここで予定にはなかったのですが、ぜひ永島さんにお聞きしたいことがふと筆者の頭に浮かんできました。

それは永島さんの写真や撮影について。

このインタビューは、カメラマンである永島さんご自身の過去や、彼女が捉える新潟といったところにスポットを当てたものでした。
けれども、永島さんのInstagramを拝見してお声がけすることを決めた所以、そして実はミラーレス一眼を持っている筆者………お聞きせねば!とウズウズしてしまいました(笑)

ということで、笑顔の引き出し方や撮影の時に気を付けていることを永島さんからこっそり聞き出しちゃいました~!


インタビュー後・・・

実は…わたしもカメラを持っていて…

えー!本当ですか!

はい。とはいっても、パシャパシャと撮る程度なんですけどね。

永島さんのポートレートを見ていると、被写体さんの素敵な笑顔に目が行きます!
笑顔の引き出し方や撮影の時に気をつけていることなどはありますか?

私はその場の雰囲気を残したい人なんですよ。

それで私はおしゃべりなので写真を撮っているとき、ずっと喋ってます(笑)
人と喋っているときって一番自然じゃないですか。だから喋りながら自然な表情が出ているときに撮っている感じですね。

無理に引き出そうと思わずに、シャッターを切りながら普通に話してあげるというのが一番大切だと思っています。

あとは子どもだったら、遊びながら写真を撮っていまして。
その点、保育士だった経験はプラスになっていて、人との関わり方や距離の取り方には長けているかもしれません。


と、こんな会話がありました。

ポートレートを撮るときのコツ、あの素敵な笑顔の引き出し方を知れたことに感無量💐
そして、永島さんはもう一つとても大切なことを教えてくださいました。

保育士だった経験が今に活きているということ。

読者のみなさんの中には、今まで自分がやってきた勉強や身につけてきたことが、今後一体何の役に立つだろうと思っている方も多いと思います。

たとえ今思い描いている道とは違う道を進むことになったとしても、今までの経験が役に立つときがあるよと仰っていただけたことは、進路に悩む学生やキャリアに迷う方たちにとって力になると思います。


「可能性こそが魅力」と語る永島さん。
かつての永島さんがそうであったように「私に何ができるんだろう」と悩むとき、きっと永島さんのあたたかな言葉がそっと背中を押してくれるだろうと思います。

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