大学生のうちにしかできないことを|三条市立大学三燕祭実行委員長 須貝玲斗さん 【前編】

こんにちは、そーです!

今回は三条市立大学の須貝玲斗さんにインタビューしました。

前編・後編に分けてお届けしていきますが、前編では須貝さんがどういう方なのか、なぜ委員長になったのか、後編では三条市立大学の学祭「三燕祭」がどういうものになのかを取材しました。

須貝玲斗(すがい りょうと)
2002年生まれ。新潟県胎内市出身。新発田高校卒業。三条市立大学工学部技術・経営工学科新3年(1期生)。
好きなものは仮面ライダーとおもちゃ、イベントに参加すること。
中高はテニス部。
ダンスサークル、ものづくりサークル、学祭実行委員会に所属。
将来はおもちゃメーカーに勤めておもちゃの開発に携わりたい。

どんな大学なの??

正直新潟の人でも知らない人の多い三条市立大学ですが、どのような大学なんですか??

三条市立大学は燕三条駅から徒歩10分の公立大学で、工学系の単科大学ではありますが、工学だけでなく経営が学べるのが特徴です。燕三条地域の企業との実習が設定されていて2年生では3社×2週間の実習、3年生では1社で16週間の実習を行います。

なるほど、かなり実践的なんですね。

Appleの優秀な経営者のスティーブ・ジョブスと優れたエンジニアのスティーブ・ウォズニアックがいたからこそiPhoneができたという事例があったので、”工学”と”経営”が学べる大学を作りたいというのがあったようです。

燕の金属加工がiPodの生産に役立ったという背景もあったのが有名ですよね。Appleを参考にしているのも納得できます。

実際の裏側をお話しすると、三条市がお金を出しているのもあって三条市の中小企業を引き継いでくれる人材を育成していきたいという意図もあると思いますね。

確かにそういう意図もありそうですね。いわゆる”事業承継”を裏では意識しているということもありそうです。

後継者を作りたいという意図があるのは分かりますが、新潟県出身で燕三条地域の人はどれくらいいるんですか?

公立大学なので、1期生だと県外の人も半分以上います。

2期生は半分以上が新潟県民で燕三条地域出身者は20人近くいます。燕三条地域のものづくりに興味があるから来た人も数人いるみたいですね。ただ就職先のデータがないので、工学と経営が学べるから入学したという人が多いのは事実です。

最終的には燕三条地域に就職して将来を担う人材が生まれていくといいですね。

イベント好き

須貝くんが学祭の委員長をやっていることにフォーカスしてインタビューしていきたいのですが、普段はどういう大学生活を送っているか教えて頂きたいです!

まず一つは大学がやっている小中学生向けの科学イベントのTAを行っています。

どういうことをしているんですか?

自分が担当していたのは3つあって、カルマン渦を感じてもらう体験、はんだ付けの体験、かける電流と電圧で色が変わるのを体験してもらいました。他にも小中学生に3Dプリンターを使ってネームタグを作ってもらう体験を行っていました。3DCADソフトの使い方を説明して、完成まで見守るのが仕事ですね。

※カルマン渦:流れの中に障害物を置いたとき、後方に交互にできる渦の列のことをいうそう。

思ったより工学部的なことをしているんですね笑

それが工学部よりの課外活動で、経営寄りのこともしています。昨年夏に東京で5泊6日でKINGというビジネスコンテストにも参加していて、市場調査を行ったり、ビジネスプランを考えたりしましたね。賞は取れなかったのですが、優秀な人が多くて刺激を受けました。

他にもDERTA jam with BEECLというイベントや、新潟ライフデザインカレッジというイベントに参加していました。どちらも広義のデザイン(設計)を学ぶイベントですね。

デザインも奥が深いですよね・・・
大学で経営についても学んでいると思いますが、その経験がいきている実感はありますか?

もちろん新しく学ぶことが多いんですけど、経営者の考え方は大学でも触れているので、ある程度理解がしやすくなっている実感がありますね。

自分も経営者の方とお話しする機会はあるんですが、そこで聞いて学んだことをイベントを通じて再確認している感じはあります。

あとは”作るの前後”という燕三条で廃材を使ってものを作って、売るというイベントにもでていましたね。

結論、イベントにめちゃくちゃ出てるってことですね笑

自分バイトをしていなくて、その分イベントに沢山出て色んなことを学んでいきたいっていうのが強いです。あと大学の成績とTOEICスコアをもtに付与される給付型の奨学金がもらえているので、サークルや課外活動に時間を使えています。

確かに奨学金もらえていればバイトしなくて済みますよね。今のところ聞いていると、読者の方から”意識高い系”っぽく見えると思うのですが、大学のサークルはやっていないんですか?

ダンスサークルと作って遊ぼうサークル(ものづくりサークル)と学祭実行委員会にも入っていますね。

ものづくりサークルは1期生ということもあって自分で立ち上げたんですが、忙しくてあまり活動できていません。メンバーが集まってきてくれたのもあってなんとかその人たちに任せることができています。

なるほど・・・ありがとうございました!

今しかできないことをやりたい

どうして学祭の実行委員長をすることになったのですか?

学祭の委員長になったのは元々自分が大学生のうちにしか出来ないことをやろうという気持ちで大学生活を送っているのがあって、いろんなイベントに出ているのもあります。

その中で学祭の実行委員長は今しかできないですし、やっぱりやらなかったら後悔するかな。という気持ちがありました。

委員長の役割

委員長はどのような役割を担っているのですか?

委員長は基本協賛以外での外部の企業とのやりとりを行ったり、実行委員全体が仕事をこなしているのか、期限を守っているかを管理したりすることが仕事内容です。

つまり昨年の反省を生かして、委員長サイドが全体のプロジェクトマネジメントを担っていくことになったわけですね。

あとこれは自分だけなんですが、昨年資金調達部門長を務めていた際に、仕事量が多すぎたのに自分が仕事を沢山こなしていたのもあって後輩に仕事を教えられていなかったのでその引き継ぎを行うのも仕事の一つですね。

資金調達部門のサポートも行っていると仕事量が多くて大変そうですね…!!

自分は何もかも仕事をしていないと申し訳ないと思ってしまって余計なこともやってしまうタイプなのもある気がします。

仕事ができる上司と優れた上司が違うと世間一般に言われているので、これからは自分が動くというよりかはマネジメントに専念してみるのがいいかもしれませんね。

今の一年生がトップとして動くことになった時に不安な部分があるのでこれからは引き継ぎのやり方をうまく構築していかないとなと考えているところでもありますね。

多くの人をまとめるのは大変ですよね。頑張ってください!

編集後記

読んでいただきありがとうございました。三条市立大学の実態、須貝さんがイベント好きであることなど深い内容がお届けできたのではないかな、と思います。

後編では、三条市立大学学祭「三燕祭」がどのようなものなのか、須貝さんの今後の目標についてお聞きした記事をお届けします。

後編はこちらから!

※記載の大学や学年は取材当時のものです

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