新潟大学の学生団体であるCANsの6期代表、高橋昂大さんにインタビューさせていただきました!学生団体CANsとは、小学生の子どもたちに対して、様々な企画を行っている新潟大学の学生団体です。
私、ともつんのCANsのイメージは、「超熱い団体」🔥
今回インタビューさせていただいて、自分たちが目指す社会の実現に本気で向き合っていて、想像以上に熱い団体でした!
・CANsはなんのために活動しているのか
・どんな企画をしているのか
・どうしてそんなに活動に対して熱くなれるのか!?
などなど、いろいろ伺ってきました!
CANsってどんな団体?
CANsはどのような団体なのか教えてください。
僕たちCANsは、「子供たちの自己肯定感・自己効力感を醸成していくこと」という理念のもと、小学生の子どもたちが、挑戦し達成経験を得ることができる、様々な企画を行っています。
この活動を通して、自分たちは「好きなことに素直にチャレンジできる人とそれを応援する人で溢れる社会の実現」を目指しています。
素敵な理念と目標ですね!
「好きに素直な大人を増やす」というミッションを成し遂げるために、子供に対してアプローチする方針なのですか?
自分たちは、小学生のうちに成功体験を積めば、中学生・高校生になったときに「できる」や「いいな」というメタ認知(自分自身への認知)が可能なんじゃないかという仮説持って、小学生に対して企画をしています。
小学生の期間はその人の性格が作られる大切な期間ですよね!団体内の雰囲気はどのような雰囲気ですか?
CANsは熱い性格のメンバーが多いです。
子供のこともめちゃくちゃ真剣に考えるし、何か違うと思った事に対しては「それは違う」って言ってくれます。
ミーティングでは、建前なしの率直な意見のコミュニケーションが行われるので議論も白熱します。そんな雰囲気です。
最近の活動
最近はどのような活動をしていますか?
最近は、新潟市子どもふれあいスクール(小学校施設を活用して、子どもたちに安心・安全な遊び場の提供などを行う取組)の方々に向けて講演会をしました。
繋がりのあった教育委員会の方から、「CANsの活動を紹介しないか」とお声掛けをいただいたので、計3回CANsの活動を紹介しました。
教育関係者の方にも活動を知ってもらえているのですね!他には、どのような活動をしていますか?
先日は、NST主催のUrban Camp City in BANDAI 2022に出店して、自分たちの活動を知ってもらえる企画を行いました。
そのイベントではどのような企画を行いましたか?
45秒ドミノチャレンジをしました。45秒でどれくらいドミノを並べられるかという内容です。簡単にできて、かつ子供たちが「やってみようかな」と思える企画をしました。
そこに来た親御さんや興味を持ってくれた人にチラシを配り、自分たちの活動やその想いを紹介したので、自分たちが取り組んでいることを広めることができた活動でした。
どれくらいの人に活動を広めることができましたか?
挑戦してくれた子供たちは500人いたので、親御さん達も合わせると約2000人の目に留まったと思っています。
そのイベントの後には、PTAや学校関係者の方に「私たちの学校でもやってください」とお声がけをいただいています。一般の方にも「良い活動をしていますね」とすごく共感してもらえました。
認知や繋がりを広げることが最近の活動で特にできているんですね。
今までは企画は行っていたけど、そんなに需要はない状態でした。ですが、最近は供給の方が追いつかなくなっています。
すごい!うらやましいです。
高橋さんがCANsに入ったきっかけ
CANsに入った理由を教えてください。
自分がもともと自己肯定感・自己効力感が高い人で、CANsの理念である「子供たちの自己肯定感・自己効力感を高める」ことはすごく大切だと感じたので、入りました。
あと、熱中して活動できる環境を探していたのも、理由の一つです。
熱中できる環境が欲しかったのはどうしてですか?
自分が常に刺激を求めるタイプで、中途半端のことが嫌いな性格です。だから、熱中できて成果もあげられる環境が自分にとって一番やりがいを感じられる環境だからです。
入ってみてイメージ通りでしたか?
入った直後は活動に対する先輩たちの姿勢と思考力の深さに圧倒されました。先輩たちの白熱したコミュニケーションを前にして思考の速さに頭がついていけなかったです。
CANs内のコミュニケーションの熱さ、凄さが伝わってきました。
活動の中でのやりがい
活動の中でどのような時にやりがいを感じますか。
企画を行っている中で子供たちが飛び跳ねて喜ぶ姿を見たときです。
以前、ピタゴラスイッチという企画をしました。
自分たちにとってピタゴラスイッチは「身の回りの物資を組み合わせて作った、ただの玉を転がすための装置」ですが、子供たちにとっては「ビー玉をちょんと押すだけで全部動いていく魔法の装置」に見えるんですよ。
子供たちがその魔法の装置に対して飛び跳ねて喜ぶ瞬間は、形容し難い幸せを感じました。子どもたちの満面の笑みを見たり一緒に喜んでいる瞬間が一番やりがいを感じます。
代表として動いていく中でやりがいや楽しさを感じる時はどんな時ですか。
代表としてやりがいを感じる時は、思いに共感してくれた時や自分たちを求める声が増えていく時です。
保護者や教育関係者の人たちから、「この企画すごく良かった」と褒めていただけたり、「CANsのしていることってすごく大事なことだよね」「CANsの活動にすごく共感します」とお言葉をいただいた時はやりがいを感じます。心の支えです。
外部の人から褒めてもらえるとやっぱり嬉しいですよね。
救われます。活動していてよかったなって思いますよね。
活動の中で感じる難しさ
では、一方で難しいと感じる瞬間はどんな時ですか。
自分たちの目指す社会に向かって、現状をどう変えていくかというところで一番難しさを感じますね。
自分たちがしたいことをしているだけでは、掲げている目標やミッションを達成することはできません。
自分たちの活動を言葉で伝えているだけでは意義とか効果が伝わりにくくて、体験してもらうのが一番です。CANsが提供している“体験”は、いつでも何度でも使えるものではありません。企画を開催する日のみに子どもたちに体験してもらえるものです。
たった一度の体験を提供するという価値提供の方法で、社会や環境を作っていくのはなかなか骨が折れる活動だと思っています。
目標の達成を目指す中で悩むことが多いんですね。
掲げているすごく大きな目標を実現するには、一年の期間ではなかなか難しいです。自分たちの目指す社会を作る上で一番適切なアプローチ方法を考えるのが難しいです。
その都度解決できる難しさというよりかは、長期的に感じる難しさがあるのですね。その難しさを乗り越えるためにどのように考えていますか。
今のままではなかなか難しいところがあると思っています。今後新しい活動をしていくことでCANsを活発にして、目標の実現に近づけていきたいです。
目標の達成に向けて、自分たちは「企画」という一つの手段しか試していなくて、他にも様々な手段があると思います。そこに可能性を感じています。
CANsは発展途上で伸びしろしかありません。いろんな可能性があるので、今目標を達成するのが難しい状態でも、希望を持てます。
自分たちが取り組んでいることの他にできることを考えることで、可能性を見出し、活力にしているのですね!
代表として大切にしていること
代表として大切にしていることを教えてください。
自分がCANsに一番可能性を感じて、目を一番キラキラさせていることです。
CANsに対して可能性を感じる、自信を持っている人が代表であるべきだと思います。自分がメンバーだったら、そういうリーダーについていきたいです。
自分がCANsの可能性を一番感じることを大切にしようと思ったきっかけはありますか。
自分でノートに書きながら、CANsと向き合ったときに可能性を感じたのがきっかけです。
自分がCANsに入った時、オンラインで活動が限られていたので物足りなさを感じていました。中の環境はすごく良かったのですが、やっていることがいまいち夢にかけるなと感じていました。「CANsのメンバーとしてもっと大きいことしたいなぁ」「もっとやりがいを感じる企画をしたい」と思ったときにノートに書いて考えてみました。
そのときに自分たちにできることや未開拓の領域を並べてみたときにいろいろできることがあるとわかって、CANsにめちゃくちゃ可能性を感じたんですよ。「CANsはこんなもんじゃない」って思って。
40人のモチベーションが最大になって、それぞれの強みを生かして頑張れたら、目標が夢物語じゃないって思いました。
代表になる前からノートに書き出して考えてみるなんて、すごく自分事として考えていますね。
最初は自分が活動を楽しむためにしていました。でも自分で考えたり、先輩と話したりするうちに、自分だけの問題じゃなくて団体の問題として捉えられるようになりました。
これからの活動
今取り組まれている、巨大キャンバスプロジェクトはロマンがある企画ですごいなと思います。
今後していきたい活動はありますか?
僕が個人的にしたいと思っていることですが、支部を作りたいです。企画を効率的に行って提供数を増やすために、提供主体を増やせたらいいなと考えています。
どうして、支部を作りたいのですか?
いろんな大学にCANsがあって、企画を行っていくことができれば永続的に活動ができます。これが社会を作ることだと思っています。
それぞれの大学で子供に興味がある学生を集めて支部を作ったら、中央区と西区は新潟大学のCANsが担当して、東区と北区を新潟県立大学のCANsが担当する、ということができると考えています。
参加者が1000人の大規模なイベントを一度したとしても、イベントに参加した学生は年齢を重ねていきます。
一回だけがんばっても社会には影響がほとんどありません。ずっと継続してイベントをすることが大切だと思うので、自分は提供主体のCANs側を増やしたいです。
ぜひ作って欲しいです!CANsの可能性がさらに広がりそうですね。
では、どんな団体になっていきたいですか。
ミッションや理念を持った真面目な活動を、メンバーがやりがいを持ってコミットしている団体は日本でもあまりないと思っています。
組織力のポテンシャルが高い自負があります。CANsを新潟でも日本でもを名の知れた団体にしたいです。
自己肯定感や自己効力感といったキーワードの第一人者のサークルになれたらすごく素敵だと思います。CANsというワードが出てきたら、次に「自己肯定感」と言うワードが出てくるイメージです。
組織力を本当に尊敬してます。きっと叶えられると思います!
高橋さんから、挑戦したい学生へメッセージ!
最後に何かに挑戦したいと思っている新潟県の学生にメッセージをお願いします。
挑戦したいと思ったことに実際に挑戦してみないと、その価値はわからないと思います。
挑戦したいことのメリットや意義はやる前に考えると思うんですけど、そこで頭でっかちになるのではなくて、一度やってみて欲しいです。
やってみたら周りの人が協力してくれて思ったより良い結果になることもあります。やってみないと本当のその価値は測ることができないと思っています。本当の価値を知るために、挑戦してみてください!
※記載の大学や学年は取材当時のものです
NSTまつりに参加!
学生団体CANsは今年の9月に行われた「NSTまつり」に参加!「Niigata巨大キャンバスプロジェクト」を行いました!収集したメッセージカードで、高さ3m、幅6mに及ぶ巨大な1枚の絵を作り上げました✨
メッセージカードの内容は「挑戦したいこと」や「将来の夢」。メッセージカードはイベント当日の収集はもちろん、事前に新潟市の各区をまわって集めました。総数は、4000枚を超えたそうです!未来に大きな希望を感じるアート作品になりました🌟
一大プロジェクトを終えて、高橋さんから
たくさんの方のご協力があってこのイベントが成功しました。本当にありがとうございました。
新潟市8区総勢4000人を超える方々の「夢・挑戦」といったアツい想いが1枚の絵になった完成形は圧巻でした。
これから先、様々な逆風が吹いても自分のスキなものに前向きに挑戦しようと思える人をたくさん増やして、CANsが新潟を変えていけるような存在になれるように頑張っていきます!
編集後記
学生団体CANsメンバーの活動に対する高いコミットメントと精力的な活動が印象的で、今回インタビューさせていただきました!
「支部を作りたい」と伺った際はとても驚きましたが、目指す社会の実現に本気で考えていることが伝わってきました。代表になる前から、団体のことを主体的に考えて、活動を楽しめるように努力されていた高橋さんの姿勢は本当に尊敬です!
CANsがこれからどのように社会に影響を与えていくのか、乞うご期待ですね😄